稲取NO.1(2008.2.26)

Photo by かずママ

つるし雛発祥の地「稲取」では、1月20日から3月31日まで
「雛のつるし飾りまつり」が行われています。
(メイン2会場・協賛3会場)

江戸時代には、お雛様を購入できるような裕福な家庭はまれで、せめて代わりに、愛する子供や孫の為に手作りの雛飾りで初節句を祝おうという、切ない親心から生まれたのが稲取の雛のつるし飾りまつりの発祥の由来と伝えられています。

メイン会場「文化公園雛の館」




文化公園雛の館
入館料 200円
9〜17時








「桃飾り」とも呼ばれる110個の飾りには
それぞれ謂れや言い伝えがあり、
子の成長を願う親の深い愛情が込められています。


<ぞうり>
足が丈夫になるように。



<柿>
栄養素が高く滋養がある。
長寿の木、
厄払いの効もあるとされています。



<三番叟>
祝い事につきもの。



<俵ねずみ>
大黒さんのお使いであるネズミは、金運があると言われ働き者になるように。



<這い子人形>
這えば立て、立てば歩めの親心。
こどものすこやかな成長を願う。



<うさぎ>
赤い目のうさぎは呪力があるといわれ、
神様のお遣いともいわれています。



<座布団>
座布団のまわりで赤ちゃんが、
這って遊び上手く座れるように。




協賛会場「岬の館」

昭和30年のつるし飾り



岬の館
入館料 200円
9〜17時(4〜12月は16時まで)

静岡県賀茂郡東伊豆町稲取895
TEL 0557−95−3059

ここには日本三大つるし飾り
伊豆・稲取「つるし飾り」
九州・柳川「さげもん」
庄内・酒田「笠福」
が展示されています。

傘福(山形県酒田市)
山形県の庄内地方では昔から「傘の中には霊が宿る」と言われています。
そこから、お祝いの席で、傘にいろいろな品物を吊るす「傘福」が古くから風習としてあったようです。




さげもん(福岡県柳川市)
初節句の折に、壇飾りの左右にたくさんの「さげもん」を、鴨居に紅白の布を巻いた竹竿を渡しそれに下げ、賑やかに祝います。
「さげもん」は1さげに49個。理由は「人生わずか50年。女は一歩下がって49年」という事で49個になったと言われています。








押絵雛


古式立ち雛(江戸時代)


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